メガソーラー融資

メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けの投融資が急拡大している。みずほフィナンシャルグループ

など大手行が2012年度にまとめた事業融資額は1000億円規模に達した。福島第1原子力発電所

の事故後、各行は成長が期待できる再生可能エネルギー施設としてメガソーラーに注目しており、融資額

は13年度以降も大幅に増える見通しだ。

みずほは12年度、全国で8件のメガソーラー向けにプロジェクトファイナンスをまとめた。総事業費は

合計1000億円弱で、うち融資額は830億円。3月にはIHIの遊休地に、同社や京セラ、KDDI

などが出資する「鹿児島メガソーラー発電」に約270億円の融資を組成した。

みずほは発電事業のミツウロコグリーンエネルギー(東京・中央)と環境・エネルギー会社のリサイクルワン

(東京・渋谷)が千葉、茨城県でそれぞれ進める事業には融資に加えて出資もした。

三菱東京UFJ銀行はユーラスエナジーホールディングスが北海道で運営するメガソーラーに86億円の

融資をまとめた。日本政策投資銀行は三井化学などが進める愛知県内の案件に180億円の協調融資を

組成した。

3月までに認定された案件の多くは今後、建設される。新規案件も多数あり、融資の伸びが続く見通しだ。

「設備計画から計算すると必要な融資額は数千億円規模に達する」との指摘もある。

12年度に50億円の融資をまとめた三井住友銀行では、検討中の再生エネルギー案件が総額で1500

億円に達する。新生銀行は中規模案件を中心に今後2年で約1000億円の融資を見込む。あおぞら銀行は

全国で20件の融資を想定している。

地方銀行も積極的で、北洋や北海道銀行は三菱東京UFJが組成したユーラスエナジー向けの協調融資に

参加した。メガソーラーだけでなく、地元の中小企業や個人が太陽光発電設備を設置するための融資も

強化している。千葉や武蔵野、池田泉州銀行などは、国の買い取り期間に合わせて融資期間を最長20年

とする商品を投入している。

▼メガソーラー 出力が1千キロワット以上の大規模な太陽光発電所。広大な用地に太陽光パネルを

敷きつめて造る。2012年7月に電力会社が太陽光発電などの再生可能エネルギーを全量固定価格で

買い取る制度が導入されたのを機に、参入が相次いだ。13年3月末までに認定された事業の買い取り

価格は1キロワット時当たり42円と比較的高めに設定された。4月以降は同37・8円に下がったが、

太陽光パネルなどの投資費用も低下しており、運営者の期待収益は下がらないとされる。

日本経済新聞
【図・写真】国内最大級の鹿児島メガソーラーは今秋完成予定

カテゴリー: 資金調達   パーマリンク